野田市商工会議所訪問

2010.9.22

まめバス

日時:平成22年4月7日
場所:野田市商工会議所
山村泰彦/島屋労働組合柏支部

野田商工会議所事務局長山本和也様を訪問。まちづくりへの取り組についてお伺いした。
商工会議所としてどのようにまちづくりを行っていくか。野田市の強みは何かを踏まえる中で「まちづくり協議会」を設置し取り組みを模索。もともと醸造のまちであり古い街並み・家屋が多く残っていることから、観光と食という地域資源をどのように活用していくのかを協議会にて議論。具体的には古い家屋の保存登録やシルバー人材を活用した観光ガイド(ガイドの会)の実施等に取り組んできた。平成13年に枝豆収穫量日本一を機に枝豆を地域資源とした取り組みができないかを検討。生産農家からJAを通じ、そのほとんどが築地市場へ出荷され地元での消費がされていないことから、品種PR・新商品開発・レシピ開発と中心市街地の活性化に向け、平成16年に市民会館にて第1回えだまめ旬宴会を開催(100名規模)。市の中心にある市民会館を会場とすることで中心市街地への流れを作ると同時に地域資源の1つである枝豆を積極的にPRすることで活性化を図った。一方、平成15年に野田市・関宿町合併により新しく野田市が誕生。以前から要望の多かったコミュニティバスの運行について、合併による行政改革・合理化によって生み出された財源をもとに平成16年に運航を開始した。事前準備段階から市民の要望を広く集め、既存の民間事業との共生を念頭に運航ルートを設定するとともに、愛称を公募。小回りが利く、市民がこまめに乗れるミニバスにしたいということから収穫量日本一である枝豆と「小さく・コンパクト」というイメージをもつ「まめ」にちなみ「まめバス」とし、デザインにシンボルオブジェとして枝豆を配置する等、親しみ易いものとした。まめバス就行により、住民の移動を容易にすることで市内周辺と中心市街地との結びつきを強くし、地域活性化に結び付けている。