今後のまちづくり活動について調査・議論を踏まえ決定しました

2014.8.20

九十九里地区の防災林

 千葉県支部まちづくり委員会は、震災復興をキーワードに「持続可能な住環境づくり」と「地域産業振興」の両面から、まちづくりに取り組むこととし、具体的活動に向けた調査・議論・検討を行ってきました。

 「持続可能な住環境づくり」に向けた取り組みとしては、海岸防災林の復旧活動に着目しました。海岸防災林は東日本大震災において、津波エネルギーの減衰や到達時間の遅延、漂流物の捕捉に効果があったと言われています。千葉県の九十九里地区の海岸防災林は、壊滅的な被災はまぬがれたものの、塩害の影響が見られる地域もあり、整備が必要な状況です。該当地域である旭市へのヒアリングを行った結果、当面の行動として、
 ・2014年10月25日に旭市で行われる、千葉県青少年協会主催の保安林の植栽
  (九十九里海岸2,000本植樹祭)への参加。
 ・県の制度である「法人の森事業」による、海岸県有防災(保安)林への
  植栽・下刈活動
について、加盟組合参画のもと、県支部全体で取り組んでいくこととしました。

 一方、「地域産業振興」の取り組みとしては、千葉県の重要な観光資源である「佐原の町並み (重要伝統的建造物群保存地区)」を有する香取市に着目。「佐原の町並み」では震災時に半数以上の歴史的建築物が損傷被害を受けましたが、その後の修復工事が、適用される制度や個々の建物の被災状況の違いによって円滑に進まないことや、佐原の商業・観光産業が、歴史的建造物を訪れる観光客に依存していることなどの課題が明らかになっており、今後、委員会としてどのような取り組みが可能であるか、検討を継続することとしました。