山梨県富士吉田市における繊維産業振興策を学びました!

2015.5.20

兜x士セイセン前にて

5月18日から19日にかけて、第3回まちづくり委員会として山梨県富士吉田市を訪問。「まちづくりフォーラム」でお世話になった勝瀬典雄氏を再びコーディネーターに招き、富士吉田における繊維産業振興策を学びました。
はじめに、富士吉田商工会議所を訪ね、副会頭と繊維部会長および勝瀬氏より、@富士吉田は江戸時代から続く織物産地である。Aしかし、OEM供給(納入先ブランドによる受託製造)が多い現状であり、産地としての知名度は高くない。B富士山が世界遺産に登録されたことを一つの契機として商工会議所青年部が中心になり、世界中にPRして行こうという機運が高まる。海外から注目されることで日本国内からも振り向いてもらおうという戦略である。C日本には優れた産地が多数あるが、富士吉田のように埋もれている。泉州タオルもその一つではないか。それぞれの産地が連携して発信していくことが大事である、との説明を受けました。
その後、来年で創業150年を迎える老舗の傘屋である伎田商店、民家の敷地内で染色から織まで一貫製造している武藤梶Aそして富士吉田で最大規模の繊維会社である兜x士セイセン(旭化成の子会社)を訪問し、確かな技術と現状を現地で学びました。
富士吉田の事例視察から考えられる地域産業振興のポイントとして、@産地の未来を拓く若手層の活動。A行政に頼りすぎない取り組み。B他産地との連携。C海外へ向けた発信。D既成概念の打破…などを挙げることができます。
大阪府支部まちづくり委員会は「大阪みやげと言えば『泉州タオル』と言われるようにする!」というミッションを達成するために、引き続き活動を続けます!




  • P1060274.JPG (2441 Kb) 伎田商店ではオーダーメードの傘も製作している
  • P1060277.JPG (2425 Kb) 武藤鰍ナ製作する独特の風合いの生地は評価が高い