『UAきずなの森』 銀閣寺借景林の保全活動を実施!

2019.5.18

本年で6年目となる銀閣寺借景林の保全活動を実施しました。
途中小雨にも見舞われましたが、11組合34名で汗を流しました。

昨年9月に、各地に大きな被害の爪痕を残した台風21号は、銀閣寺山の樹木の生育に影響を及ぼしており、参加者はそれらの光景を目に焼けつけながら、UAゼンセン京都府支部が近畿中国森林管理局と協定を結んで活動を展開している『UAきずなの森』へと向かいました。活動地に入る前、昨年間伐したヒノキを有効活用して作った16枚の樹名板を遊歩道に設置しました。

過去来お世話になっている森林管理局の方の指導の下、アカマツの育成ならびに景観保全に向け、下草刈りと地掻き活動、老朽化や害獣による被害が進んでいた、鹿よけネットと杭の修繕を4班に分かれて行いました。小休止を挟み、活動の最後はコナラの間伐に参加者全員で携わりました。

間伐は一昨年より実施している作業で、樹木が成長するに従い木が混みあって日の光が当たらなくなることで生育不足となることを防ぐため、一部の木を間引く作業です。間伐を行わないと山の地表に日光が届かなることから、木の根が浮き上がり、台風や大雨などの自然災害が発生すると土砂災害の要因にもなります。また土壌も痩せてしまうため、雨水を濾過して川に還元する能力も低下してしまうことから水質も悪化します。
これらの事象から山を守るため、間伐は適宜実施していかなければならないそうです。

昼食後、間伐した長さ2m強のコナラを、交代しながら登山口まで運び活動を締めくくりました。天候に恵まれず、活動を一時中断するなどしましたが、多くの労組との協力のもと、目に見える成果を体感することができ、多くの参加者からも「充実した活動」との声もいただきました。